医学論文掲載用のイラスト制作について(ご案内)
ドクター・研究者による、論文・書籍・学会発表・プレゼンに掲載する高品位なメディカルイラスト制作のご依頼について、疑問点や注意点をご説明します。
◎ご相談の方法
依頼内容を的確に伝える方法は「ご依頼フォーム」「お問い合わせフォーム」「メール、電話でのご連絡」の3つをご用意しています。
ご依頼フォームのご利用
ご依頼フォームに基本情報・ご依頼内容・添付資料などをご記入してください。
このご依頼フォームにご記入頂いても、まだ正式なご依頼ではありませんのでご安心下さい。お見積りなど、こちらからのご連絡やご提案を精査してから正式にご依頼されるか、ご決定下さい。
お問い合わせフォームのご利用
まだ、ご依頼内容が曖昧であったり、ご相談やご質問が有る場合は「お問い合わせフォーム」からご連絡頂いても結構です。
メール、電話でのご連絡
尚、何らかの理由でフォームがご利用できない場合はメールまたはお電話でご連絡ください。
◎制作前の準備
十分なコミュニケーションを図ってからイラスト制作を開始
伝えるべき情報を効果的に提示するためには、受け手が情報を容易に獲得できる描出が必要です。
弊社では制作に取り掛かる前に十分なコミュニケーションを図ってからイラスト制作を開始します。
受け手となる読者は、提示さらた情報(イラスト)から内容を無理なく正しく理解できるよう、最善を尽くします。
弊社の豊富なサンプルを参考に検討
弊社には創業依頼数万点のイラスト制作実績があります。その中から、内容の近いもの、表現方法(タッチ・テイスト)、精度や密度(品質レベル)などご要望に添ったサンプルをご用意いたします。これらのサンプルを元にご検討頂けます。
ご用意頂きたい資料
ラフスケッチや内容を説明した文章(図説)、既存の図版(書籍などに掲載されているもの等)で内容的に近いもの、図中に登場する器具や理解すべき解剖の情報などが必要です。
・ラフスケッチ
・術中の写真や動画(なるべく解像度の高いもの)、診断画像、3Dモデル
・説明した文章(図説)※図に関連した論文の抜粋など
・既存の図版(書籍などに掲載されているもの等)
・図中に登場する器具(器具の現物 又は カタログ資料 写真や図面)
・理解すべき解剖の情報(解剖図のコピーや解剖書の掲載情報)
基本的な解剖書は各種取り揃えています。また、弊社制作のイラストを掲載した多数の書籍・雑誌、買いそろえた医学書、医学模型や3DCGデータなども保有しています。
ラフスケッチのご提出と制作の注意点
どの角度から見たシーンか。頭側・尾側 内外上下左右などの位置関係をご記入下さい。
引出文字により、臓器や組織の名称を出来るだけご記入下さい。英語でも構いませんが、略称は扱う領域や分野によって様々です。正式名を凡例にご記載下さい。
図説として投稿論文を送られる場合
図説はイラストで見せたいポイントや重要な点を強調し、どのような表現をするべきか検討するために必要になります。お送り頂いた論文上に記載されている場合には問題ないのですが、イラストとしての要点は別の場合が多く、イラストへのご要望等含めて書き起こして頂けると参考になります。
資料の送り方
ご依頼フォームより1ファイル5MB以内を3ファイルまで送信できます。これ以上の量であれば、別途メール添付やデータ送信サービスなどでお送り下さい。
対面での説明が必要な場合
資料だけでは内容を伝えきれない、あるいはこちらからの提案をご希望の場合など、ご連絡頂いた後、スケジュールを調整して、直接お会いするほか、オンラインによるご相談も可能です。
・医局などへ出張してのご相談
・弊社にご来社頂いてのご相談
・オンライン・ミーティング(主にTimesを使用)
※弊社の所在地が東京都のため、出張場所や回数により交通費や出張費が必要になる場合がございます。 直接ご来社いただく場合にはかかりません。
◎担当するイラストレーターについて
制作を担当するイラストレーターが直接対応
弊社では技術や経験だけでなく、解剖の基礎知識を前提としたコミュニケーション能力も重要視しています。実際に制作を担当するイラストレーターが直接ご要望を伺います。営業や編集者などが間に入って取り次ぐようなことはありません。
弊社イラストレーターは基本的な解剖生理学を習得
弊社では大学で解剖生理など医療系の単位取得など医学知識の充実に努めています。
また、正看護師の資格取得に必須なレベルの解剖生理学を社内教育で実施し、これを履修したものが弊社のメディカルイラストレーターとして制作を担当しています。
不定期ですが動物解剖の実施も行い、実際の解剖を経験できるようにしています。
体系的で基礎的な解剖生理学や組織学の知識はドクターとのコミュニケーションでは欠かせません。これを前提にご説明ご指導を頂くことが可能です。
英語の資料でも対応可能
米国の大学でメディカルイラストレーションコースを卒業し、医学・美術両方の教育を受けたスタッフも居りますので英語にも対応可能です。
◎イラストの仕様について
イラストの制作方法と種類
基本的にはデジタルでの制作を行なっており、表現形式としては大きく分けて3つあります。
・線画:構造を単純化し模式的に見せる場合に多く用いられます。要点をシンプルに伝える場合に向いています。質感や立体感、奥行き感は表現が難しいです。
・線画ブラシ:線画に軽く立体感をつけたタッチです。
シンプルな前後関係の奥行き感であれば表現可能です。
・フルブラシ:より複雑な構造を表現できます。テクスチャーもつくのでインパクトがあります。
その他、手描きでのイラストや画像のレタッチ、3Dでの制作も行なっております。
モノクロや2色について
弊社ではカラーの他にモノクロや2色での制作も行なっております。2色の場合は黒以外の版の色をお伝えください。費用につきましては、印刷所のように色数を減らすことによってインクの費用を抑えられるわけではなく、むしろ限られた色数の中での表現と分版の作業があるため、むしろ制作に習熟した技術と手間がかかります。そういう理由から弊社ではカラーと同じ料金になります。
効果的な表現形式
ご希望の表現方法により制作の行程が変わるため、制作期間や費用も変動します。
詳しくは下記リンクよりパンフレット(3ページ目)をご覧ください。
◎著作権などの知的財産権の扱い
著作権の扱い、画像ファイル形式、制作者の表記方法など投稿規定を最優先に対応いたします。
※規程の内容によっては付加料金が発生する場合がございます。予め投稿先と投稿規定をお知らせください。
通常のご依頼の場合、名目上弊社著作権となりますが、独自の内容を伴う図版を弊社でそのまま使用することはありません。 著作権譲渡契約は論文用制作依頼では稀ですが、必要な場合は別途ご相談下さい。
◎納期について
弊社では数名の制作スタッフを抱えて、メディカルイラスト制作のご依頼に対応しています。しかしながらスケジュールを空けてご依頼をお待ちするタイミングは稀なことです。場合によっては1ヶ月近く後に制作を開始せざるを得ないケースもあります。 制作を開始できても一人が2~3本の依頼を抱えている場合が多く、スケジュールをやり繰りして進めています。 この様な状況ですから、余裕をもったスケジュールでご相談・ご依頼をお願いします。
どうしても必要な期日が迫り、短納期をご要望される場合は、特急料金を加算させて頂く場合があります。この場合でも他のスケジュールを先延ばししたり、残業や休日出勤で対応できる見込みがついた場合に限ります。
◎制作途中でキャンセルについて
メディカルイラスト新規制作のご依頼は請負契約となります。ご発注の後は弊社の資源(時間や費用、機材など)を使い始めます。 原則として途中解約はできませんが、イラストが不要になった場合などでキャンセルされる場合は、これまで掛かった内部費用などを積算してご請求することになります。
また、完成した段階でイラストが不要になった場合は、お見積り金額の70%をご請求することになります。 この場合、ご依頼者に使用権はありません。
◎制作過程や仕上げ後の校正や確認について
制作途中での修正
線画を除き、制作途中(下絵、ラフ)の段階で見て頂き、確認をお願しています。この段階でご校正を頂き、修正いたします。 3回までの修正はお見積りに含まれています。弊社の責任によらない3回以上修正が発生した場合は別途修正料金が加算される場合があります。出来るだけ3回に収まるよう十分なご校正をお願いいたします。
仕上げ後の修正
仕上げの段階では仕上げで初めて顕在化した軽微な修正箇所などを除き、修正が必要な場合別途修正料金が加算される場合があります。出来るだけ3回に収まるよう十分なご校正をお願いいたします。 途中の校正で十分確認できた、形状、視野、配色など大きな修正が加わった場合、全て作り直しになってしまうことがあります。 この様な場合、大きく費用が膨らんでしまいますのでご注意下さい。
◎費用について
制作費用(基本料金設定)の算出方法
制作費の見積りは予測される制作時間から「基本料金設定」を算出して、これ元としています。
一日の制作費は30,000円とし、時間単位では3,500円/時 または 1,000円/15分を基準としています。
制作費の中には実制作時間以外に、打合せ、資料確認、3回までの修正、納品作業などの時間を含みます。
時間の配分としては
40% 依頼内容の聴取と資料収集・理解およびご提案など(A)
60% 実制作、修正・納品作業(B)
※比率は全体の平均値です。内容により変わる場合があります。
※市販書籍の場合、編集者により原稿整理、表現方法や仕様の決定、スケジュール管理などが行われます。 しかし、著者・監修者からの直接のご依頼の場合、弊社が出版社の編集者に代わりにその役割も担うことになり、 制作とは別の人的負担が加わるため、(A)の比率は出版社からの依頼に比べ、少し高めに設定されています。
※「基本料金設定」には3回分までの校正(修正)費用は含まれています。
追加費用
※レイアウトや文字を入れる場合は別途となります。(50円/1文字列(100字以内))
※元原稿や当初のご依頼内容と大きく違う修正や追加の場合、修正費用が加算される場合があります。
※修正が3回を超える場合や、仕上げ後の修正などは、作業時間で算出した修正料が加算される場合があります。
使用許諾の使用範囲
一般的な使用許諾契約での料金は 制作費用(基本料金設定)+(追加費用)となります。
制作費に含まれる使用権範囲には1社1用途1回の使用許諾が含まれています。
著作権は原則として弊社に留保されますが投稿先の規定を優先します。
ご依頼者(監修者)による講義や講演で使用される場合は原則自由です。
論文等の公開があるまで、ご依頼の事実を含め守秘いたします。
名目上弊社著作権となりますが、独自の内容を伴う図版を弊社でそのまま使用することはありません。 著作権譲渡契約は論文用制作依頼では稀ですが、必要な場合は別途ご相談下さい。
別のメディア(市販書籍や病院のホームページなど)への転載は再使用料(「基本料金設定」の30%)が発生します。
表現方法など様々な仕様による制作費の算出
ご依頼いただいた内容や表現方法等により制作にかかる期間が変わります。また内容が専門的なイラストでは、資料の有無によってリサーチに時間がかかる場合もあります。それに伴い制作費用も変動します。
・ご依頼内容 ・表現方法 ・イラストの精密度 ・用途、ライセンス条件 ・弊社による調査や資料収集
詳しくは下記リンクよりパンフレット(3ページ目)をご覧ください。
費用を予算内に収める
ご依頼の条件により、出来るだけ公平正確にお見積りいたしますが、ご希望のご予算を超えてしまう場合がございます。 この様な場合は表現方法を簡易なものに変えたり、点数を減らしたり、納期を伸ばすなどの工夫をして再度ご提案を致します。
相見積りをすべきか
既製品と違い、想定する制作時間や作品の仕上がりの品質、表現の的確さなど各社(者)で異なり、金額のみで評価するのは難しいと思います。請負新規制作で「安く、早く、良いもの」は成り立たないのが原則です。良いものを求めればどうしても費用や時間が掛かります。費用を圧縮する方法として既存のデータを使ったセミオーダーによるご提案も可能ですが、ユニークな図版の多い論文掲載用の制作では対応できないことがあります。相見積りにより、相手価格に合わせた無理な値引きは致しませんが、相見積りでご検討されるのは依頼先を決める一つの方法であり、予めお申し出頂ければ有難いです。
◎納品後の対応について
納品後のアフターケア
イラストの完成データ及び作業データや各種記録は半永久的に多重にバックアップし保管いたします。納品後の修正や2次的著作物の制作など納品後のオーダーにも迅速に対応できるよう万全を尽くしています。
査読後の修正依頼
仕上げ後納品し、ご請求になった案件について、その後の修正になった場合は有料となります。料金は作業時間で算出した費用のみです。
◎決済について
公費での支払いに対応
国費、公費(研究費など)と私費などいづれの場合も対応しています。
初めてお取引する大学等の施設の場合、独自の様式(請求書、取引口座)などがある場合がございます。施設の事務局にご確認下さい。
海外からの依頼(決済)
海外在住などによる所属施設が支払元になる場合、英文の請求書を発行いたします。基本的には円での表記となります。ご事情によりドルまたはユーロなどでの決済が必要な場合はご相談下さい。
尚、海外からのご送金は各銀行間で手数料が発生いたします。イラストの場合、数万円からの決済も多く、手数料は大きな負担になってしまいます。手数料はご送金元でのご負担をお願いしています。
クレジットカードやPayPalでの支払いについて
PayPalでのお支払は可能です。海外からのお支払にも対応いたします。また、クレジットカード決済は只今導入を検討しています。